コミュニケーションでアイディアを引き出す次世代リーダーノウハウ

人は他人とコミュニケーションをとっているときに創造力が駆り立てられます。会話をすることで、様々な思考をし、それを議論することよいアイデアを生むのです。しかし、コミュニケーションがどんな場合も円滑に進み、アイデアを生むような機会になるとは限りません。威圧的な態度で話す歩とがいる場合や、自分のことばかり話す人がいる場合には、言いたいことも言えずにコミュニケーションが委縮してしまいます。今回は、このコミュニケーションの場でいかに円滑にアイディアを引き出すか、私が実践しているファシリテーター術のノウハウを書きたいと思います。

なぜコミュニケーションの場が重要か

議論が行き詰ったときや、会議がうまく進まないとき、休憩室で急にアイディアがひらめいたという経験がある人は少なくないはずです。アイディアが生まれるのは、喫煙所で煙草を吸い始めてほかの人と会話をはじめた時だったりします。こうしたカジュアルな雰囲気が自由な創造性を豊かにします。最近では、社内にカフェを設置して社内のコミュニケーションの場を設けている会社も少なくありません。人は、他人とよいコミュニケーションをとることで創造力を発揮することが出来ます。

コミュニケーションにリーダーシップは必要ない

コミュニケーションの中からアイデアを引き出す際重要なのはリーダーシップではありません。誰も指示されてアイデアを出せたら苦労しません。目的が明確になってからはリーダーシップはとても重要です。しかし、新しいことを始めるうえで、スタートからゴールまでまっすぐな道が引かれていることは少ないです。どういったゴールが見えないことに関して進む場合はリーダーシップはほぼ機能しません。

ここで重要なのはいかに円滑にコミュニケーションを進め、あやふやな考えやまとまっていない意見でも自由に発言できる雰囲気を作れるかです。そのために必要なのはリーダーではなくファシリテーターです。

ファシリテーターとは

ファシリテーターとは常に中立的立場から様々な人の意見や考えを引き出すための役割の人です。相手に質問を投げかけることで、不完全な考えでも自由に発言できる雰囲気を作ります。ユーモアを交えながら、アイデアを言いそびれている人にも気を配り発言の機会を提供する。最近ではファシリテーター型のリーダーが増えてきています。

特に新しい事業を行おうとしているとき成功の種がどこに潜んでいるか分からない、思わぬところから生まれるものだということを知っているからこそできるのがファシリテーター型のリーダーシップです。

ファシリテーターが行うコミュニケーション

こうしたファシリテーター型のリーダーが行っているコミュニケーションの原則が「Yes,And」です。相手の発言や意見をしっかりと受け止め、そこに自分のアイデアを付け加えていく。相手の意見を否定して自分の意見を押し付けるのではないコミュニケーションです。

コミュニケーションだけでなくこの「Yes,And」を身に着けることでトラブルにも強くなります。先が読めない時代だからこそ、想定外の事態が起こっても冷静に対応できるできるようになります。まずは、物事に関してすべて受け入れるという癖をつけることが大事です。そうすることでいったん冷静に物事を見て自分の考えも整理できます。日ごろから意識するだけでコミュニケーションの手ごたえが変わってくるようになります。